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「二重表現」に注意しよう!具体例と言い換えを紹介【シート付】

「頭痛が痛い」「違和感を感じる」など、同じ語句や意味の言葉が重複しているのが「二重表現」です。

ちまたには多くの二重表現があふれており、なかには気づきにくいモノも。
質の高い文章を提供するWebライターを目指すなら、見逃さないように注意しましょう。

今回は、二重表現の例と言い換えを紹介します。

今回取り上げた 二重表現を推敲ツール「文賢」の辞書に追記できるスプレッドシート を用意しました。記事の下方にリンクを設置してあるので、文賢ユーザーはもちろん、そうでない方も推敲時にご活用ください。

目次

二重表現とは

二重表現とは「違和感を感じる」のように、同じ言葉や意味を含む2語が重複している表現です。

「重言」や「重複表現」ともいいます。

「違和感」は「感じる」の意味を含んでいる言葉です。
「違和感がある」「違和感を覚える」など、異なる言葉を使って表現しなければなりません。

二重表現には、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

同じ言葉が重複している二重表現

「頭痛が痛い」「馬が落馬」などは、同じ言葉を含む語句が重複している二重表現です。
同じ漢字を使っているので、注意していれば気づけます。

意味がまったく同じ2語が重複している二重表現

「製造メーカー」は文字は違えど、意味がまったく同じ2語が重複している二重表現です。
案外気づかずに使っている場合があるので、注意しましょう。

同じ意味を含む言葉が重複している二重表現

「捺印を押す」「はっきり断言する」などは、同じ意味を含む言葉が重複している二重表現です。

「捺印」はそもそも「はんこを押す」の意味ですし、「断言する」には「はっきり」の意味が含まれています。

なかには、パッと見て違和感がなく、誤りに気づけないケースがあるので注意が必要です。

二重表現の例と言い換え

では、二重表現の例と言い換えをみていきましょう。
避けるべき明らかな二重表現と、慣用化されている二重表現に分けて紹介します。

明らかな二重表現

頭痛が痛い

二重表現の例で必ずといっていいほど出てくる二重表現です。
「痛」が2度出てくるので、気づきやすいでしょう。

言い換え

頭が痛い、頭痛がする

馬から落馬する

こちらも「頭痛が痛い」的な、わかりやすい二重表現です。

言い換え

馬から落ちる、落馬する

連日暑い日が続く

「連日」と「日が続く」は同じ意味です。

言い換え

暑い日が続く、連日暑い

いまだ(まだ)未解決

「未」には「いまだ」の意味が含まれています。

言い換え

未解決、いまだ解決していない

まず最初に

「最初」に「まず」の意味が含まれています。

言い換え

まずは、はじめに、最初に

違和感を感じる

「感」が重複しています。
そのほかの「~感を感じる」の表現も避けましょう。

言い換え

違和感がない、違和感を覚える

今の現状

「現状」に「今」の意味が含まれています。

言い換え

今の~、現状は

製造メーカー

「メーカー」は「製造会社」であり、これでは「製造製造メーカー」になってしまいます。

言い換え

メーカー、製造会社、製造業者

まったく皆無

「皆」に「まったく」の意味が含まれています。

言い換え

まったくない、皆無

必ずしも必要ない

「必」が重複しています。

言い換え

必要ない、必ずしも~とは限らない、必ずしも~というわけではない

慎重に熟慮する

「熟慮」に「慎重」の意味が含まれています。

言い換え

慎重に考える、熟慮する

返事を返す

「返」が重複しています。

言い換え

返事をする、返事する

上を見上げる

「上」が重複しています。

言い換え

上を見る、見上げる

色が変色する

「色」が重複しています。

言い換え

色が変わる、変色する

断トツでトップ

「断トツ」は「断トツでトップ」の略で「トップ」は不要です。

言い換え

トップだった、1位だった、断トツだった

事前準備・事前予約

準備と予約はどちらも「事前」の意味が含まれているので不要です。

言い換え

準備、予約、事前に用意、事前に申し込む

あらかじめ予約(準備)する

準備と予約はどちらも「あらかじめ」の意味が含まれています。

言い換え

予約する、あらかじめ申し込む

店を開店する・閉店する

「店」が重複しています。

言い換え

開店する、閉店する、店を開く、店を閉める

お金を借金(入金・出金)する

「金」が重複しています。

言い換え

お金を借りる、借金する

酒を飲酒する

「酒」が重複しています。

言い換え

酒を飲む、飲酒する

山に登山へ行く

「山」が重複しています。

言い換え

山へ登りに行く、登山に行く

はっきり断言(明言)する

言い換え

「断」に「はっきり」の意味が含まれています。

断言する、はっきり言う

尽力を尽くす

「尽」が重複しています。

言い換え

尽力する、尽くす

加工を加える

「加」が重複しています。

言い換え

加工を施す、加工する

すべて一任する

「一任」には「すべて」の意味が含まれています。

言い換え

すべてを任せる、一任する

捺印を押す

「捺印」は「押す」の意味を含んでいます。

言い換え

捺印する

お体にご自愛ください

「ご自愛」には「体」の意味が含まれています。

言い換え

ご自愛ください、お体に気をつけてください

後で後悔する

「後」が重複しています。

言い換え

あとになって悔やむ、後悔する

収入が入った

「入」が重複しています。

言い換え

収入を得た

初デビュー

「デビュー」には「初」の意味が含まれています。

言い換え

デビュー

思いがけないハプニング

「ハプニング」はそもそも「思いがけない」ものです。

言い換え

思いがけない出来事、ハプニング

車(電車)に乗車する

「車」が重複しています。

言い換え

車に乗る、乗車する

内定が決まる

「内定」には「決まる」の意味が含まれています。

言い換え

内定をもらった

とりあえず応急処置

「応急」には「とりあえず」の意味を含んでいます。

言い換え

応急処置をする、とりあえず処置する

過半数を超える

「過半数」は「超える」の意味を含んでいます。

言い換え

過半数に達する、半数を超える

郵送で送る

言い換え

「送」が重複しています。

郵送する、郵便を送る

古来より(から)・従来より(から)

本来・古来・従来はそれ自体が副詞なので「より(から)」は不要です。

言い換え

古来、従来、もとから、古くから、以前から

炎天下のもと

炎天下の「下」には「もと」の意味を含んでいます。

言い換え

炎天下で、炎天下に、炎天のもと

約〇〇ほど(くらい)

「約」と「ほど」は同じ意味です。
使用しがちな表現なので注意しましょう。

言い換え

約〇〇人、〇件ほど、〇〇個くらい

各〇つずつ(ごと)

各、ずつ、ごとは同じ意味です。

言い換え

各2個、2つずつ、2日ごとに

およそ〇個ほど(くらい)

およそ、ほど、くらいは同じ意味です。

言い換え

およそ2個、2個ほど、2個くらい

満天の星空

「満天」の意味は「空いっぱいになること」で、星空の「空」は不要です。

言い換え

満天の星

学校へ登校する

「登校」は学校へ行くことです。

言い換え

学校へ行く、登校する

アメリカへ渡米

「米」はアメリカのことです。

言い換え

アメリカへ渡る、渡米する

日本に来日する

「来日」とは日本に来ることです。

言い換え

日本に来る、来日する

最後の切り札

「切り札」には「最後」の意味を含んでいます。

言い換え

切り札、最後の手段

かねてからの懸案

「懸案」とは「以前からの問題で解決していない事案」ですので、以前を意味する「かねてから」は不要です。

言い換え

かねてからの事案、懸案

期待して待つ

「待」が重複しています。

言い換え

期待する

今朝の朝刊

「朝」が重複しています。

言い換え

今日の朝刊

年内中に

「年内」には「中」を含んでいます。

言い換え

年内に、今年中に

留守を守る

「守」が重複しています。

言い換え

留守を預かる

慣用化されている二重表現

本来なら二重表現ながら、一般的に慣用化している言葉があります。
なかには、正しく言い換えると不自然に感じる場合もあり、難しいところです。

あえて同じ言葉で強調したい場面では、前後の文章の雰囲気も加味しながら使用、または言い換えを検討してみましょう。

余分な贅肉

「贅肉」は余分な肉ですから「余分」は不要です。
とはいえ「余分な肉」では違和感があるので、あえて使用しても問題ないでしょう。

言い換え

余分な脂肪

犯罪を犯す

「犯罪」は罪を犯す意味ですから、犯すを使うと二重表現になります。

言い換え

罪を犯す、犯罪に手を染める

被害を被る

二重表現の代表的な言葉ではあるものの、一般的に使われている言葉でもあります。

言い換え

被害を受ける、損害を被る

一番最初・一番最後・一番ベスト

「最」と「一番」は重複ですが、現在の国語辞典では「意味を強調するための適切な重言」との解釈されている場合があります。

「一番」であることを強調したいシーンでは、使用しても問題ないでしょう。

言い換え

最初、最後、ベスト

防〇対策

「対策」には、防寒対策・防音対策などの「防ぐ」の意味が含まれています。

とはいえ、一般的に使用されているケースが多く、使用したほうがしっくりする場合は問題ないでしょう。

言い換え

防寒、寒さ対策

挙式を挙げる

「挙」が重複していますが、テレビなどでは「~で挙式をあげました」というアナウンサーもいるほど慣用化しています。

とはいえ、口語なので言い換えるのがオススメです。

言い換え

式を挙げる、結婚式を挙げる

選挙戦を戦う

厳密には二重表現ですが、一般的に使用されています。

言い換え

選挙を戦う、選挙戦を展開している

最後の追い込み

「追い込み」は、そもそも終わりに近い場面で使う言葉で「最後」は不要です。

ただし、一見して重複と感じにくいため「最後」を強調したいシーンでは、使用しても問題ないでしょう。

言い換え

追い込み、最後の頑張り、ラストスパート

射程距離

射程という言葉には「距離」の意味が含まれています。

言い換え

射程内

永久に不滅

伝説の言葉で違和感がないかもしれませんが、本来は二重表現です。
あえて言い換えるなら「永久」と「不滅」のどちらか一方を使います。

言い換え

永久に滅びない ~は不滅

二重表現は「推敲ツール」で防ごう

二重表現を推敲時に見逃してしまうと、ちょっぴり恥ずかしい文章が世に出てしまいます。とはいえ、人間の目でチェックするのには限界があり、ゼロにするのは難しいかもしれません。

「完璧に防げない」と感じたらならば、推敲ツールを活用しましょう。

今回、わたしがWebライターをはじめた頃から使用している推敲ツール「文賢」で上記の二重表現をチェックしたところ、ちょうど半分を検出しました。

ちなみに某無料ツールでもチェックしたところ、さらに半分の結果でしたので、文賢はやはり優秀ですね。

文賢ではオリジナルの辞書を追加できるので、今回取り上げた二重表現のすべてを検出できます。

ミスが少ないWebライターを目指すのであれば、ぜひ文賢の導入を検討してみてください。

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【文賢】オリジナル辞書追加用スプレッドシート
自分でカスタマイズできるのが文章作成アドバイスツール「文賢」最大の魅力です。
今回の記事で取り上げている「二重表現」を文賢の辞書に追加できるスプレッドシートを用意しました。よかったらお使いください。
随時追記していきますので、パージョンアップした際はコチラでお知らせします。

 2022年10月20日更新 

まだ文賢を導入していないWebライターは、以下のリンクから詳細をチェックしてみてください。

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